高齢者で注意しなくてならない事の一つが転倒です。
階段昇降、方向転換、椅子からの立ちあがり、ちょっとした段差など様々な場面に転倒のリスクはあります。
若い人からするとちょっとバランス崩したり、けつまずいたり、転びそうになったりしてもグッと堪えて踏みとどまれても、高齢者だと転倒する確率が格段に上昇します。
転倒するとどうなるのか?
若い人は擦り傷や打撲くらいで済みます。転んでも手をついて大事に至らなかったり、回避できたりします。大体、何とかなりますよね。
逆に高齢者は打撲や擦り傷程度で済めばすごくラッキーで、その程度で本当に良かった!!と安堵します。
高齢者が転倒すると、
転倒→骨折→自宅安静→外出機会減少→筋力低下・やる気低下→認知症発症
転倒→骨折→手術・入院→認知症発症
転倒→頭部外傷による脳損傷→入院→認知症発症
など筋力低下・やる気低下・引きこもり外出意欲の低下・寝たきり・認知症発症等の以前の日常生活に戻りにくくなることが多々あります。
股関節の骨折ですと手術がほとんどの為、入院しないという選択肢は難しいですが、上肢の骨折をされた方でギプスをしたまま通所される方がいらっしゃいます。以外ですが、そういったご利用者様の方が骨折が完治した後も以前と同じ日常生活を継続できることがほとんどです。
高齢者が転倒すると骨折が完治してハイ!終わり!というわけにはいきません。
骨折してしまってできない運動、できない体操もありますが、できることをやる。ということが大切です。そうすることで骨折してしまった部位以外の 筋力低下・やる気低下・引きこもり外出意欲の低下・寝たきり・認知症発症などを防ぐ事ができます。
継続は力なりです。