デイサービスに来ると必ずバイタルを測定します。体や体調の変化を知ることができます。
血圧
血圧を測ることで体に異常があるか、異常が起こる可能性があるかを知ることができます。
血圧計で血圧を測定しない限り、自分の血圧が正常か異常かを知ることはできません。その為、なるべく一日の中で決まった時間に定期的に図ることが大切です。
もし、自覚症状が無いのに血圧の異常を発見することができたら非常にラッキーです。自覚症状がないのに血圧の異常がある場合は体の中でこれからなにかしら異常が起こるサインかもしれません。ですからせっかく早い段階で血圧の異常を発見できた際は、体調の確認を行い、病院への受診を進めています。
逆に自覚症状があり、なおかつ血圧も異常である場合はもうすでに体内で何らかの問題が進行しているということになります。
心臓から流れる血液を運ぶ血管である動脈には、心臓が収縮し血液がポンプされるたびに血管に大きな圧力がかかります。高血圧の場合は血管に通常よりも高い圧力掛かることになり、この状態が長年続くと血管の内壁が荒れて分厚くなってしまい、血管の柔軟性や弾力性が無くなり固くなってしまいます。これが動脈硬化です。
血管内壁が荒れて肥厚→血液の通り道が狭くなる→血流が悪くなる→体の組織が酸素が不足なる。という悪循環を起こします。
また、血管が狭くなることで血栓が出来て、動脈を完全に塞いでしまうと、その血管の先にある体の組織は酸素や栄養が不足して死んでしまいます。これが脳や心臓で起こることで脳梗塞や心筋梗塞となるのです。
デイサービスに通所された際には血圧のほかに体温や脈拍のチェックも行います。
脈拍
脈拍の正常な範囲は50~100/分です。血液は心臓のポンプ機能により全身の動脈を通じて体の隅々に送り届けられています。脈拍が遅かったり早かったりして定期的にポンプ機能が働かないと、全身への血液供給が不十分になっている可能性があります。
脈拍が100~120回以上であると頻脈になり、体に何らかの異常がある可能性があります。120回を超えると全身うまく血液を送ることができなくなり注意が必要です。
また、ポンプ機能が正常に働かず、脈が5秒間ないだけでも、脳は活動を停止し突然気を失ってしまうことがあり、ペースメーカーの対象となることも。
脈拍は遅すぎても早すぎてもダメで、淡々と同じリズムでぶれることなく拍動することが大切ということです。
このように血圧脈拍を計測するだけでも体の色々なことがわかります。
実際に体調は良好だが血圧に異常があり、看護師さんから病院に行って下さい。と言われて行ったら体の異常が見つかったというケースもあります。
皆さん、血圧・脈拍の数値を気にしましょう。